「魔法が簡単に使えたら・・・」 [ネル日記]
(ルーシア)「ルーシアも魔法が使いたい!!」
(ネル)「ええと・・・本当にいきなりですね、ルーシアさん。」
突然ルーシアさんが朝早くから訪問してきてこう言って来ました。
なんでも先日アリンさんのマジックを見て感激し、アリンさんから魔法を教えてもらおうとしたら断られてしまったのでネルのところまで来たそうです。
それって消去法・・・?
(ティッキー)「でも魔法を使うのは難しいんですよ~、その日すぐに使えるわけじゃないんです。」
(ルーシア)「何事も形から入るって言うでしょ?だからカディエ先生の衣装と、更に秘蔵の写真と交換で一日だけカディエ先生の杖を借りてきたの!準備は万端よ♪」
カディエ先生の大切な杖を借りられる程の価値がある「秘蔵の写真」がとても気になります・・・。
ルーシアさんがとてもやる気満々で何を言っても帰りそうに無いのでティッキーと一緒にルーシアさんに少しだけ魔法について教えることにしました。
ですが教わる内にだんだん飽きてきたらしく、いきなりルーシアさんがネルに向かって杖を構えてきました。
(ルーシア)「ちちんぷいぷい~~~~可愛いフリフリのエプロン姿になれ~!!ソイヤッ」
(ネル)「あはは・・・そんなでたらめな呪文じゃ・・・え?」
ぽぽぽぽーん!
(ティッキー)「Σえええ!?う、嘘ぉ・・・」
(ルーシア)「キャー!やったぁ♪ティッキー、デジカメ用意してデジカメ!!」
・・・一体何が起こったんでしょうか・・・
突然ルーシアさんが振りかざした杖から光が出てそれで・・・
いつの間にかネルはフリフリのエプロン姿になってました・・・
あまりにも突然のことで呆然としていたらその間にルーシアさんは写真を沢山撮り、
満足したのかそのまま帰っていきました。
後日カディエ先生に聞くと、どうやらルーシアさんに貸した杖に
一度だけ魔法が使えるような細工を施していたそうです。
カディエ先生が杖を貸すだけじゃなく、こんな大サービスまでするなんて
一体どんな「秘蔵の写真」だったんでしょうか・・・