「アイスキャンディー。」 [ネル日記]
今日は朝から視線を感じる日でした。
何だろうと思いふと周りを見渡すと少し離れた場所から(クー)クーさんがじーっとこちらを見ています・・・
(ネル)「な、何か私に御用ですか?」
思い切って声をかけてみましたが返事もなくじーーっとこちらを見てきます。
なんだかとても気まずいです・・・そう思い始めてから暫く経った後、
目の前をたまたま通りかかった(カズ)カズさんを捕まえてクーさんが何やらごにょごにょ話し始めたと思ったら
カズさんが呆れた顔をしながら「来い。」と言ってクーさんと私をアイス屋さんに連れてきました。
(ティッキー)「甘~いアイスキャンディーですよー!お一ついかがですかー♪」
・・・ティッキー、今日見かけないと思ったらこんなところでバイトしてたんですね・・・
そう思ってるとふと目の前に売られていたアイスキャンディーが。
(カズ)「・・・この前の礼だ、やるよ。」
どうやらてるてるモッチを作る手伝いをしたお礼にアイスを奢ってくれるそうです。
ちょうど甘いものが欲しかったのでありがたく貰いました。
クーさんも買ってもらったみたいですがアイスを上に持ち上げられてなかなか貰えていませんでした。
そういえばどうしてクーさんは朝から私のことをじーっと見ていたんだろう?
少し気になったのでカズさんに聞いてみると
凄く呆れた顔をしたまま一言「聞かない方がいい」と言われました。
よく分からないけど、きっとネルは聞かない方がいいんですね。
アイスキャンディーとても美味しかったです、ありがとうございましたカズさん。
「お呼ばれしました。」 [ネル日記]
今日はルーシアさんにお呼ばれしたので遊びに行ってきました。
なんでもネルに見せたいものがあるそうです。なんでしょうか・・・ちょっとドキドキしますね。
(ルーシア)「みんなのお面が安く売ってたから買ってみたんだ~!ねぇねぇ、ちょっとネル付けて見せてよ!」
ルーシアさんの家に着いた途端いきなり連れてかれ、
あれよあれよという間によく分からないものを顔につけられました。
目の前が真っ暗で何も見えません・・・
(ルーシア)「うわぁ、すっごく似合ってるよクーちゃんのお面♪本当可愛い可愛・・・ プフーッ!!」
「次はこのお面!その次はこれに着替えて!!」と言った感じでこの調子のまま違うお面をつけられたり色々な衣装に着替えさせられたり写真を撮られたりしました。
あまりにもルーシアさんの行動が早くネルは言われる通りに行動するだけでいっぱいいっぱいで・・・
終わった後はとてつもない疲労感に襲われただけで、この日に何をしていたのか全く覚えていませんでした。
ルーシアさんもとても満足したみたいです、お土産にクーさんのお面を貰いました。
なんでも一番ネルに似合っているお面らしくカディエ先生にも見せてあげて欲しいそうです。
でもお面をつけると自分ではよく見えないので今度撮った写真を見せてくれるようです。
どんな感じになってるんだろう・・・似合ってると言われると少し気になってしまいますね。
近いうちにカディエ先生に見せてあげようと思います。
「水泳の特訓です。」 [ネル日記]
近日学校で夏の間だけですが水泳の授業があるそうです。
お恥ずかしながらネルは泳ぐのが苦手です・・・
そこで泳ぎが得意だというキューマさんに水泳の特訓をしてもらうことにしました。
まだ水に浮くのもままならないので浮き輪持参でいざ特訓です。
(キューマ)「・・・そこ、右足がちゃんと浮いてないよ。もう少し強く動かして。」
顔を水につけるのにまだ慣れていないならと、今日はバタ足の練習をしました。
浮き輪のおかげで溺れる心配もせず特訓に取り組めました。
水の中で足を動かすと言うのはかなり体力を消耗するんですね・・・とても勉強になります。
次回は水に顔をつける特訓をするそうです。
それまでにお風呂で練習しようと思うんですが、まだ水中で目を開けるのが怖いです。
そのことをカディエ先生に話をしたら「水中ゴーグル」というものを貰いました。
これをつけると水の中で目を開けても大丈夫なんだそうです。
水の中で目を開けても大丈夫・・・それならきっとネルでも水泳が楽しめそうですね。
プール開きまでに泳げるように特訓を頑張りたいと思います。
「時代劇ごっこ。」 [ネル日記]
マックスさんに異世界の遊びを教えてもらいました。
(ネル)「『あ、あ~れ~!お代官様お戯れを~~・・・』」
(マックス)「『はっはっは、良いではないか良いではないか!』」
・・・この遊びをたまたま見ていたカディエ先生が突然マックスさんをコテンパンにしてしまいました・・・
どうやらネルにはまだ早い遊びだったようです。
でも着物を使った遊びがあるなんて斬新ですね。
他にどういった異世界の遊びがあるのか今度ケンとエリカさんに聞いてみようと思います。
「確かにそうなんですが・・・。」 [ネル日記]
(ピピン)「ネルちょうどいいところに!あのね、割のいい仕事があるんだけど働かない?」
数日前、そう言って突然ピピンに声をかけられました。
どうやら元々入っていた仕事が急用で出られなくなってしまい、代わりに働いてくれる方を探していたそうです。
(ピピン)「パンヤに関係するお仕事だからネルでも簡単に出来るよ!」
パンヤに関係する仕事・・・?そういえば(カディエ)カディエ先生もパンヤが上手になりたいのであれば何事も積極的に取り組み経験なさいと言っていました。
もしかしたらこのお仕事をすることによってパンヤの上達が早くなるかもしれません。
ピピンに二つ返事で承諾し、早速お仕事に行ってきました。
(ネル)「・・・騙された・・・」
よくよく考えてみたらピピンのお仕事はキャディでしたね・・・
渡された制服を着てホールに出るまで全く気が付きませんでした・・・
そういえば制服を受け取る時に「ウサ耳みたいな髪型で来てね!」と言っていた気がします。
なるほど、こういうことだったんですね・・・
雇い主の方もピピンではなくネルが来たことにとても驚いていました。
ネルもビックリしたので気持ちは凄く分かります・・・
この日は結局ピピンの代わりにキャディのお仕事をしてきました。
初めてのことだらけだったけど、普段やってもらっていることを思い出しながら仕事をしたので大したミスをせずに済みました。
お仕事が終わった後、雇い主さんがご褒美にネルとペッパーの分のお菓子をくれました。
とても優しい雇い主さんですね・・・。
そのままペッパーと一緒に頂いたお菓子を少しだけ食べてから帰りました。
やはり疲れた後の甘いものは格別だと思います。
そしてキャディのお仕事ってとても大変なんですね、カディエ先生・・・
次のラウンドからはネルもキャディのことをもっと労っていきたいと思います。
「落し物?」 [ネル日記]
ペッパーと一緒にいつもの日課である散歩に出かけてきました。
今日は風がとても気持ち良いです。
思わず目を閉じて風を感じた後にペッパーがいる方向を向いたらそこにはペッパーの姿はなく、
代わりにとても大きな藁人形が落ちていました。
・・・私、いつの間にペッパーに魔法をかけていたんでしょう・・・
少し訳が分かりませんが、とりあえず時間が経てば戻ると思います。
そのままペッパーと思われる藁人形をかかえて散歩の続きに行きました。
(ダイスケ)「Σああああ!それは俺の藁人形じゃないか!!」
突如後方から叫ぶ声が聞こえ思わず振り向くとそこにはダイスケさんがいました。
魔法で姿を変えてしまったと思ったペッパーも一緒にいます。
どうやら人形を探している途中でペッパーを発見し、そのまま人形を探しつつ私も探してくれていたみたいです。
(ダイスケ)「ありがとうネル!本当にありがとう!!俺はこの人形がないと・・・人形がないとおおおお(ブワッ」
ダイスケさんが涙を流しながらお礼を言ってきました。
ネルは特に大したことをしたとは思っていません。
でもダイスケさんが喜んでいる姿を見ていると私もつられて嬉しくなりました。
その後、ダイスケさんに藁人形を渡してこの日はお別れしました。
もしかしてペッパーは落ちていた藁人形が誰のものだったのかわかっていたのかな・・・?
得意気になって前を歩いているペッパーを見てると何となくそう思えてきます。
やはりペッパーは特別な猫なんでしょうか、カディエ先生。
「大変です!」 [ネル日記]
連日のてるてるモッチ作成作業と徹夜による過労によりとうとう(カズ)カズさんが倒れてしまいました!
それにより常時てるてるモッチを作って飾る作業をする人がいなくなったせいなのか
パンヤ島全体が見たことも無い嵐に見舞われてしまいました。
このままではいけません、きっとパンヤ島が大変なことになってしまいます!
慌ててカズさんが使用していた作業場に向かうと既にそこではてるてるモッチを作っているケンの姿が。
流石勇者の末裔です、パンヤ島のピンチを嗅ぎ付けて颯爽と来たんでしょう。
彼の邪魔をしてはいけないのでネルも黙って飾りつけのお手伝いをすることにしました。
(ケン)「・・・どうして僕はこんなことを・・?そもそもここはどこなんだ?確か僕はティッキーに呼ばれて、その後・・・あれ?あれ???」
何やら先ほどからぶつぶつ言ってますが上手く聞き取れません。
どうでもいいので作業する手だけは止めないで欲しいと思います。
一時はどうなることかと思いましたが、ケンの協力もあったおかげで午後には嵐もなんとか落ち着きました。
この様子なら暫くはカズさんが戻ってくるまで何とか持ち堪えてくれそうです。
カズさん・・・大丈夫なんでしょうか、とても心配です。
「とても美味しそうです。」 [ネル日記]
今日はエリカさんと一緒に(白伊豆)ホワイトウィズへラウンドレッスンしてきました。
(エリカ)「ホワイトウィズって●ロルチョコを連想する名前だよね、なんだか食べたくなってきちゃったな~」
(エリカ)「イチゴ味もリンゴ味もいいけど、やっぱり一番は定番のミルクだよね!もーこれが本当に甘くて美味しいんだから!」
その後もエリカさんはずっと●ロルチョコというお菓子についてラウンド中延々と語っていました。
・・・なんだかネルもその●ロルチョコというものを食べてみたくなってきました。
私もペッパーも甘いものには目が無いので、エリカさんの世界のお菓子には興味津々です。
一度でいいから異世界に行ってエリカさんの紹介するお菓子を食べてみたいです。
「いい天気なのは分かりますが・・・。」 [ネル日記]
今日はタンプーさんにキャディを頼もうと声をかけようとしたらいつも待機している場所に姿が見当たりませんでした。
タンプーさん・・・一体どこへ行ってしまったんでしょう。
急いで捜しに行くと風通しの良い原っぱで仰向けになってお昼寝をしてらっしゃいました。
こんな所にいたんですね・・・風が気持ちよくてお昼寝したくなる気持ち凄く分かります。
でも、キャディとして雇った以上はちゃんと働いてもらわなくてはいけないとカディエ先生も言っていました。
心を鬼にして起こすことにします。
(ネル)「タンプーさん、タンプーさん起きて下さい。」
(タンプー)「zzz・・・プー、風車の音が聞こえ・・・ますな・・・」
(ネル)「風車はここにはありませんよ。風が気持ちいいのは分かりますが早く起きて下さい。」
(タンプー)「祇園精舎の鐘の声諸行無常の響きあり沙羅双樹の花の色盛者必衰の理をあらわ・・・zzz」
・・・起きる気配が全くしません。
寝言なのか難しいことを先ほどからぶつぶつ言ってます。
夢の中でも勉強熱心なんですね、素晴らしいです。
結局この日は、そのうち起きるかもしれないと思ってタンプーさんを待っていましたが
どうやらいつの間にかネルも寝てしまっていたみたいです。
目が覚める頃には日も暮れてしまい、そのままタンプーさんに家まで送ってもらいました。
本当はパンヤの練習をする予定だったんですが、たまにはこんな日もあっていいかもしれません。
明日からはまたパンヤの練習を頑張ろうと思います、カディエ先生。
「セシリアさんからの特殊任務。」 [ネル日記]
今日はセシリアさんにシルビア号へ召喚されました。
詳しくは書けませんが、どうやら私に特殊任務としてシルビア号に所属している船員の調査を頼みたいそうです。
なんだか重要な任務を任された気がします・・・
艦内はとても広かったですが日が暮れるまでに何とか問題の調査は終了しました。
早速セシリアさんに報告です。
えっと・・・『せったん(*´д`*)ハァハァ・・ネルキタ━━━(゚∀゚)━━━!!( ゚∀゚)o彡゜おっぱい!おっぱい!エリカは俺の嫁!!ルー子hshsクーたんマジ天使』・・・
(セシリア)「ありがとうネル、それ以上の報告はもういいわ。
・・・ところで誰がそんなことを発言していたか覚えているかしら・・・?」
報告を終えた頃にはセシリアさんの目が笑っていなかった気がします。
帰る途中でシルビア号から阿鼻叫喚が聞こえてきました。
きっと幻聴ですよね、カディエ先生。